有限性の中で経験を動かす働き

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1. 概要

作用とは、有限な存在が、有限な環境の中で、経験を動かす働きの型です。資源に作用が働くことで、その内に眠る力が引き出されます。文化の力フレームでは、作用を7つの類型に分類します。

2. 有限性からの導出

7つの作用は、有限な存在が経験を動かしうる方向の網羅です。有限な存在の経験は、時間の中にあること、程度をもつこと、境界をもつことという3つの構造的条件をもちます。

  • 時間軸の操作: 過去に向かう操作(再生作用)、現在を維持・蓄積する操作(反復作用)、未来の変化に対応する操作(適応作用)。
  • 質の操作: 内側に向かって深化させる操作(研磨作用)と、外側に向かって拡張する操作(共創作用)。
  • 境界の操作: 異なる体系間を接続する操作(翻訳作用)と、境界そのものを揺さぶる操作(異和作用)。

3. 7つの作用

作用概要定義
再生作用時間(過去)眠っていた形式・記憶を再稼働させる
反復作用時間(現在)文化を維持・継続する
適応作用時間(未来)変化に対応して調整・更新する
研磨作用質(深化)磨き上げ研ぎ澄まし、本質を際立たせる
共創作用質(拡張)新しい関係や創造を生む協働
翻訳作用境界(接続)異なる体系や文脈をつなぎ、共通理解へ変換する
異和作用境界(揺動)異質な出会いによる転換