資源とは、人々の営みにおける与件である。それらは当たり前のものとしてあり、作用が働きかけることで動き出す。文化の力フレームでは、資源を5つの類型に分類する。技術資源、環境資源、歴史資源、関係資源、知的資源である。
作用とは、有限な存在が、有限な環境の中で、経験を動かす働きの型です。資源に作用が働くことで、その内に眠る力が引き出されます。文化の力フレームでは、作用を7つの類型に分類します。
D/Cは、文化の力を「どれくらい育っているか」を見るための見方です。中で積み重なっている度合いを密度(Density)、ちがう領域どうしが結び合っている度合いを結合度(Connectivity)と呼びます。密度が高いほど、やり方や意味が安定して続きやすくなります。結合度が高いほど、領域をまたいで力が連動し、場として再生産されやすくなります。
文化の力とは、環境・関係・技術・歴史・知の5つの力が密度(D)と結合度(C)の二軸によって相互に接続し、文化の持続力・生成力・独自性を支える構造を指します。それは単なる成果物や象徴ではなく、複数領域の力が同時にはたらき、秩序をもって結ばれた状態として観測されます。
知の力は、真・善・美の道標です。真は記述と整合を示し、善は選択と配分の判断を示し、美はふるまいと秩序の整え方を示します。これらの道標により他の4つの力を連関し、共有・再現・更新できる運用OSとして全体を機能させます。
歴史の力とは、過去に蓄積された記録・形式・系譜が、現在に再利用される状態を指します。単なる保存ではなく、型や作法、制度を通じて「いま」に活かされるアーカイブです。成立期の文化においては、版木や台帳、設計図、名跡や行事の継続といったかたちで具体的に機能してきました。
技術の力とは、響き合う応答精度です。それは、素材や道具、装置などの対象と一体となり、高いレベルで感知・判断・調整を連ねることで生まれる精度です。現在において技術は、人やAI、機械など多様な主体が連動する様相としても捉えられます。対象との一対一の精度だけでなく、それらが連なった運動体の精度を高めることも重要です。
関係の力とは、「安全な他者性」「不完全な目的性」「時間の余白」の三要素が揃ったゆるやかな共在です。異質な人や組織が、目的や成果に縛られず、安心して共に居られる状態を指します。それは単なる信頼関係や協働体制ではなく、他者を受け入れながら共に居るという社会的構造であり、文化を生み出すための最小単位の関係です。